2005年頃に購入し、20年近く愛用しているゼンハイザーのHD25。純正のイヤーパッドを使ってきましたが、圧迫感が強く長時間の使用では耳が痛くなるという問題を抱えていました。特に問題なのがメガネを装着しているとき。メガネのツルが圧迫されて、長時間の装着は困難なほどです。そこで、イヤーパッド交換のタイミングで、つけ心地がよいと評判の「YAXI TYPE B」を試してみることに。結果としては確かに圧迫感が緩和され着け心地が大幅にアップしました。メガネでも使えそうです。音の方はといいますと、パンチがちょっと弱くなったかな…といったところ。音が悪くなったワケではなく、微妙に変化した感じです。人によってはよくなったと思うかもしれません。そういったことを含めて詳しくレビューしていきたいと思います。YAXI TYPE Bの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
YAXI TYPE Bを装着したHD25
まずは比較のため、左側だけをYAXI TYPE Bに交換した写真です。
イヤーパッドがかなり厚くなっていることがわかります。
イヤーパッドの厚みだけを考えると装着感がキツくなりそうですが、イヤーパッド自体がかなり柔らかいため、装着感としては楽です。
イヤーパッドを指で押してみた写真は以下。
かなりフワフワです。また、表面の生地であるプロテインレザーもかなり柔らかさを感じる素材。装着感をアップさせています。
なお、YAXI TYPE Bにはイヤーパッドの中の円形のスポンジも付属しています。パッド内のスポンジが付属しているのかよくわからなかったため、純正のパーツを別途注文してしまいましたが不要でした…。
まあ、消耗品なので、そのうち使うことになるでしょう。
以下は両方のイヤーパッドを交換したところ。ピッタリのサイズで特に違和感もありません。
ヘタっていたパッドから新しいパッドに交換するとそれだけで見た目が大きく変わるもの。新たな気持ちでヘッドホンを使えそうです。
ボロボロだったので家の中でも使用が主でしたが、通勤中にも使おうかと考えています。まあ、その前に破れたヘッドパットも交換しなくてはですが。
メガネとHD25+YAXI TYPE Bの相性
メガネユーザーの方は、メガネとHD25+YAXI TYPE Bの相性が気になっているのではないでしょうか。
そもそもヘッドホンとメガネは相性が悪いのですが、圧迫感の強いHD25は控えめに言って最悪といったところ。メガネ装着時にヘッドホンを使うと耳の上がかなり痛くなっていました。
「メガネとの相性が少しはマシにならないか」と思ったのが今回交換に踏み切った大きな要因です。
結果、メガネ装着時の感想は、「痛みはかなり緩和される」です。メガネのツルはある程度圧迫されるものの、ぐいぐい押される感はなくなりました。ある程度長時間ヘッドホンで音楽を楽しんでも特に問題ありません。
メガネとHD25の両方を愛用している方にとっては、かなり朗報ではないでしょうか。もちろん、メガネの形状などに依る部分も大きいとは思いますが、メガネ装着時の痛みに悩んでいる方であれば、試してみる価値はありそうです。
純正からYAXI TYPE Bへ交換するとHD25の音は変わるのか
ゼンハイザーのHD25で音楽を楽しんでいる方の多くはHD25の狂暴なまでに迫力のサウンドが気に入っているのだと思います。となると、イヤーパッドを変えることによる音の変化を気にしている方も多いのではないでしょうか。
イヤーパッドの交換によって音は変わったかと言われれば、微妙に変わりました。音がちょっと丸く感じられるようになったといいましょうか。そもそも純正のイヤーパッドとは厚みが異なるため、音源と耳との位置は微妙に異なっているはずです。
音の大きさは距離の二乗に反比例するように、物理的な変化によって音の聴こえ方は影響をうけるもの。私の場合には音が丸くなったように感じましたが、皆さんそれぞれ感じ方が異なるはずです。
つけ心地重視ならYAXI TYPE Bはアリ
以上、ゼンハイザー HD25のイヤーパッドを純正からYAXI TYPE Bに交換してみた話でした。
イヤーパッドの破れなど簡単に補修できるのがゼンハイザー HD25のポイントですが、サードパーティー製と付け替えてカスタムできるのも大きなメリットです。
イヤーパッドを変えると、物理的な条件が変化するため、音の聴こえ方は微妙に変化します。そのため、現状の音をまったく変えたくない方は純正を選んだ方が精神衛生上よいでしょう。一方、多少音の聴こえ方が変わってもつけ心地を改善したい方はYAXI TYPE Bを選ぶ価値はあります。
なお、音の聴こえ方が変わって気になるのは最初の2日ほどのこと。経験上あとは良くも悪くも慣れてしまいます。そういった意味では、音の変化はそれほど気にしなくてもよいのかなぁと個人的には思うところです。
ちなみに、イヤーパッドの交換は工具も特別な技術もまったく必要ありません。手で外して手で装着できます。イヤーパッドがヘタっている方は純正・サードパーティー製にかかわらず交換するのがおすすめです。