色落ちして微妙な見た目になったジーンズ。捨てるのはもったいないけれど、街で穿くのはちょっと…なんてシーンありますよね。そんな時にはブリーチしてホワイトジーンズにリメイクするのがおすすめです。ハイターなどの塩素系漂白剤に漬け込むだけで、まっさらなジーンズへと変身。新たな気持ちで着用できるようになります。そんなジーンズのブリーチ加工について、やり方やポイント、注意点について解説。捨てられないジーンズをお持ちの方はぜひチャレンジしてみてください。
ハイターでブリーチしたジーンズのビフォー・アフター

まずはブリーチのビフォー・アフターです。ブルーだったジーンズが白くなっています。まったく別のパンツのように新鮮な気持ちで着用できるようになりました。

上記はブリーチ後の全体像。今回はディッキーズのペインターパンツを漂白したのですが、このタイプのパンツでホワイトデニムって見かけたことが無いので(まあ、もともと作業着ですからね)、かなり気に入っています。ネイビーのジャケット+チャッカーブーツなど、ちょっとキレイ目なスタイルにも対応してくれるようになりました。
ブリーチしたジーンズはもともとホワイトだったジーンズ(染色していない)と比較すると、なんとなく青みがかった白になります。また、ステッチの下やポケットの裏は何となくブルー。それが「青かった時代」を感じさせてなんども良い感じです。そういえば、昔は古着屋さんがブリーチしたジーンズを販売していましたが、最近はあまり見かけませんね。マルタン・マルジェラも同じようなデニムを作っていた記憶があります。
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ブリーチをする前に注意点
ジーンズのブリーチをする前に注意点が1つ。それは、はき込みすぎて生地が薄くなっているジーンズはNGということ。ブリーチすると少なからず生地に負担がかかります。そのため、生地が薄くなっているジーンズですと破けてしまうことがあるのです。ブリーチは「色が落ちているけど生地はまだまだ大丈夫」なジーンズだけに許されたテクニックです。
ジーンズのブリーチ|やり方解説
続いてはジーンズをブリーチしてホワイトデニムにする方法について解説していきます。
用意するもの

ジーンズのブリーチ、用意するものは、以下です
- 塩素系の漂白剤(今回はハイター特大を2本使用)
- 大きめのバケツ
- 分厚いゴム手袋
バケツは大きい方が作業がやりやすくおすすめです。高いモノではありませんし、染め直しなどにも使えるので、リメイク好きであれば手に入れておきましょう。
ジーンズを洗濯

まずはジーンズを洗濯します。汚れが付いていると漂白に影響が出る可能性があるからです。なお、ブリーチは濡れたままでできるため、乾かす必要はありません。
注意:汚れても良い服に着替える
何気に大切なことが、作業前に汚れても大丈夫な服に着替えておくこと。なにせハイターという強烈な漂白剤をジャブジャブするため、場合によっては着ている服まで色落ちしてしまう可能性があるからです。くれぐれも大切な服を着て作業するなんてことの無いようにしてください。
注意:換気はしっかりと
ハイターなどの塩素系漂白剤は臭いがかなり強烈なので、しっかりと換気するようにしてください。換気扇をONにするか、晴れた日であればベランダなど、屋外での作業もおすすめです。また、塩素系漂白剤は使用上の注意事項をしっかりと読んで使うことも忘れずに。
漂白剤に漬け込み

大きめのバケツにハイターの原液を投入し、ジーンズを漬け込みます。全体に漂白剤がいきわたるようにして、とりあえずは放置しましょう。
ポイント:定期的にかきまぜること

ポイントの1つが定期的にかきまぜること。ジーンズの折り目など、どうしても漂白剤が行き届きにくくなるからです。私は30分に1回程度、様子見がてらかきまぜていました。その際、折りたたむ位置を変えるなど、全体に漂白剤がいきわたるようにすることもポイントです。なお、必ずゴム手袋を着用してください。上記写真は30分たったところ。すでにけっこう色が薄くなっています。

1時間ほど経過したのが上記の写真。どんどん色が抜け落ちていってます。ハイターってすごいですね。
ある程度色が抜けたらいったん洗濯
ある程度色が落ちたら取り出していったん洗濯します。若干色が残っているかもしれませんが、漬け込みすぎても生地が傷んでしまうため、漬け込むのは長くても1時間程度にしておく方が無難です。
また、デニム生地が濡れているとブルーっぽい色が強調されるため色が落ちていないように感じられますが、乾燥すると白っぽく見えるもの。多少ブルーっぽく見えても、とりあえず洗濯・乾燥の工程にすすむことをおすすめします。

上記は洗濯して乾かしたところ。まあ、イイ感じにホワイトデニムになっています。

なのですが、よく見るとところどころに水色が…。さらなる白さを求めるため、次の工程へとすすみます。
色が残った部分だけ再度ブリーチ

漬け込んだだけですと、どうしても色が残ってしまう部分があるはずなので、そこだけ局地的にブリーチします。ジーンズを広げて、漂白剤をダイレクトに塗布→30分ほど放置。これでほぼ真っ白になります。なお、漬け込みだけで真っ白になった場合にはこの工程は不要です。
再度洗濯・乾燥
真っ白になったら再度洗濯と乾燥をします。これにてジーンズのブリーチ作業は終了。お疲れ様でした。なお、ブリーチ直後のジーンズは特有の塩素臭さがありますが、数回洗濯すれば取れるのでそれほど気にする必要はありません。
色落ちしたジーンズは漂白剤でホワイトデニムに
以上、ジーンズをブリーチしてホワイトデニムにする方法でした。色落ちしたジーンズではどうしても清潔感が出にくくなってしまいますが、ブリーチしてしまえば、清潔感を取り戻せますし、新たな気分でジーンズを着用できます。ぜひトライしてみてください。
なお、今回はジーンズ全体をブリーチしましたが、局所的にブリーチしたり、一部を絞ってタイダイ風にしたり、半分だけブリーチしたりなんてことも可能です。あるいはここから赤やピンクなど、好きな色に染め直すこともできます。色々とたのしんでみてください。
ただし、注意点にも書きましたが、ハイター原液でのブリーチは生地にはそれなりに負担がかかるもの。薄くなったジーンズですと破れてしまう可能性もあるので、あくまでも頑丈なジーンズだけに許されたテクニックであることをお忘れなく。また、漬け込みすぎないことも大切です。
コメント
ベニテング タケ夫さん、いつも更新を楽しみにしています。ジーンズではないですが、履き込んで味が出たものの、妻からはボロいと不評だった元はカーキ色のワークパンツでブリーチをやってみました。ワイドハイター大2本で量が少なかったのか、生地の重なるフロントポケットやフロントボタンあたりなどは薄く色が残りましたが、概ねホワイトでパンツが生まれ変わりました。
完全に成功ではなくても自分でやると愛着が湧きますね!記事どうもありがとうございました!
※ 立花うどん、美味しいですよね!久留米インター方面に行くときはよく行ってました。うどんも玉ねぎを挟んだ焼き鳥も薄切りのゆで卵が入ったラーメンも久留米の食べ物が懐かしいです。今の時期ぐらいにあった酒祭りも楽しかったです。
かみくら様
本ブログの記事が参考になってなによりです。そうなんです。愛用している洋服にさらに愛着がわくんですよね。
これからも参考になるブログを書けるよう、イロイロとチャレンジしていきますので、ご注目ください!
なお、久留米というか、福岡というかなのですが、焼き鳥の基本メニューは「豚バラ」で、東京にて「鶏じゃないじゃん」と言われて初めてそのおかしさに気づいたのは10年ほど前の話。
また、「薄切りのゆで卵が入ったラーメン」というコメントを見て、そういや久留米のラーメン(お気に入りはひろせ食堂)って薄切りのゆで卵が入ってるなと、今更に認識しました(あまりにも自然なことだったので意識していなかった)。
素敵なコメント、ありがとうございます。