ネジ山が完全に潰れたネジをドリルで破壊して取り外した話|やり方解説

ネジ山が完全に潰れたネジをドリルで破壊して取り外した話|やり方解説

DIYを楽しんでいると、ネジ山をつぶしてしまうこと、ありますよね。特にサビたネジが厄介です。慎重にドライバーを当て、力を込めてゆっくりと回そうとしたら「グニュッ」と伝わるイヤな感触…。こんなときに限って、頭はくぼんだ所にあるためペンチなどでもつかめない…。深いため息をつく瞬間です。完全に潰れたネジを取り外す最終手段ともいえるのが「ドリルでの破壊」。やり方について解説しているので、潰れたネジ山でお困りの方はぜひ参考にしてみてください。

ネジ山が完全に潰れた…

以下がナメてしまったネジ山。ネジ滑り止め液などを駆使したモノのやってしまいました…。貫通ドライバーなどを使用した結果、状況は悪化。ネジ山は完全に潰れてしまいました。しかもネジがくぼんだ所につけられており、ペンチなどでつかむこともできません。

当然ですが、感想としては「やっちまった…」です。ちなみにギブソンというメーカーのサンダーバードというベースギターに取り付けられていたネジ。演奏中の汗でネジがサビサビになっており、「取り替えないとな」と思っていた矢先の悲劇です。

以下がネジ山が完全に潰れたネジをドリルで破壊してパーツ(ピックアップ)を取り外したところ。

なんとか無事に外せました。頭を破壊されたネジがベースにつき刺さった状態ですが、ここまでくれば後は簡単。ペンチでつまんで外しました。

潰れたネジ山をドリルで破壊!やり方解説

今回のケースでは、ネジの頭がくぼんだ所にありペンチなどでの除去は不可能です。仕方がないので完全に潰れたネジを外す最後の手段ともいえるドライバーでネジの頭を破壊することにしました。

とはいえ、ドリルでネジを破壊するのはリスクも伴いますし、最終手段と考えておいた方がベターです。ネジがつかめる場合にはネジ山が潰れたネジ外しに特化した「ネジザウルス」などを試すことをおすすめします。

今回のケースのようにネジを破壊するしかない場合、電動ドリルは必須のアイテムです。それほど高いモノでなくて大丈夫なので、手に入れておきましょう。DIY好きな方であれば、何かと役立ちます。

ドリルビットは金属用でネジと同じ程度の太さを選んでください。私はダイソーで購入したモノを使いました。ネジの頭を破壊する程度の用途であれば100均のモノで十分に役立つはずです。

なお、ビットでネジ山を削ると摩擦熱が発生するため、熱を上げすぎないようオイルをさしておきます。手元にあったミシン用のオイルを1滴ほどたらしました。

あとはおっかなびっくりネジの頭を削っていくのみです。ナメてしまったネジ山にビットをそっとあてがい、ドリルをゆっくりと動かします。

以下はちょっと削ってみたところ。

周囲に金属の破片が飛び散っています。つまりは確実に削れているということ。うまくゆく予感がしてきました。

このままゆっくりと削り進んでいきましょう。

やや穴が大きくなりました。中心がズレておらずよい感じです。

削り過ぎないよう、時々はマイナスドライバーなど先のとがったモノを突っ込んで状況を確認してください。

そしてふとした瞬間に訪れるのが以下。

ネジの頭が無事に取れました!

取れた頭と記念撮影。

無事にパーツ(ピックアップ)を取り外すことができました。

残ったネジはペンチで簡単に除去できます。

取り外したネジは以下です。

ネジが曲がっているのは貫通ドライバーでさんざん叩いたからでしょうか。また、サビだらけだったことがまじまじとわかります。

ココまでサビる前に交換しておくべきでした。ギターやベースなど、汗でサビたネジは早めに除去することを強くおすすめします。なお、サビが怖いので今後はステンレス製のネジに交換予定です。

潰れたネジはドリルで何とかなる!

以上、ネジ山が潰れたネジの頭をドリルで破壊した話でした。ネジを無事に取り外せて、ホッと一息です。ビットをまっすぐに当て、ゆっくりと回転させるだけなので、電動ドライバーがあればそれほど難しい作業ではありません。もしもの時は挑戦してみてください。

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