FOSTEXの小型アンプAP05を徹底レビュー|中華アンプとの比較も

FOSTEXの小型アンプAP05を徹底レビュー|中華アンプとの比較も

半年ほど前に手に入れて、愛用しているFOSTEXのAP05(最近では後継機種のAP05mk2の方が一般的ですが)。机の上でも邪魔にならない超小型サイズで、そこそも音も良く、かなり気に入っております。そんなFOSTEX AP05について、そろそろ我が家にもなじんできましたので、メリット・デメリットについてご紹介します。

また、同じような超小型の中華アンプも多数ある中で、なぜFOSTEX AP05を選択したのか、その理由についても解説。小型アンプが気になっている方はぜひチェックしてみてください。

FOSTEX AP05の使用環境

まずは使用環境についてご紹介していきます。仕事机に設置し、パソコン内にある音源の再生用として使っています。

スピーカーは升に穴をあけて作ったフルレンジで、ユニットはPARC AudioというメーカーのDCU-F101Kという製品です。ケプラーコーンのゴージャスな見た目が気に入っています。スピーカーケーブルはベルデンの8470です。

スピーカーのインピーダンスは6オームなので、AP05には本当は良くない(AP05の適合インピーダンスは8~16オーム)のですが、それほど大音量にするワケでもないので、とりあえず良しとします(マネする人は自己責任でお願いします)。

FOSTEX AP05レビュー|メリットをチェック

それではさっそく、FOSTEX AP05のメリットについてチェックしていきたいと思います。

小型で場所を取らない

このアンプの最大のメリットともいえるのはやはり小型で場所を取らないこと。完全にカードサイズです。

仕事机で使っているのですが、アンプ本体が邪魔になることはありません。モニター下のデッドスペースにスッキリと収まっています。

シンプルな操作性

操作がシンプルなこともお気に入りポイントです。AUXにケーブルを差し込めば、あとはボリュームをひねるのみ。何かあって音を下げたいときもボリュームをひねるのみと、いたってシンプルです。

電話がかかってきたときなど、サッとボリュームを下げられるのは仕事中に音楽を聴く上でけっこう重要です。

無音状態が続くと自動でスタンバイに

無音状態が続くと自動でスタンバイモードに入り、音楽再生が始まると再び動き出します。無駄な電力を発生させないという意味でけっこう便利です。

なお、後継機種であるAP05mk2ではスタンバイ機能のON/OFFや、スタンバイに入るまでの時間を設定できるようになっているようです。

そこそこ音が良い

アンプの本質はやはり音の良さ。私の使用環境では必要十分に良い音を響かせてくれています。手元で小さな音を鳴らすことに長けたアンプといったイメージです。

FOSTEX AP05レビュー|デメリットはココ

続いては使ってみて気付いたAP05のデメリットについて解説していきたいと思います。

インプットがAUXのみ…

FOSTEX AP05はインプットがAUXのみです。潔いといえば潔いのですが、iPhoneはじめBluetooth接続できる音楽再生機器が沢山あるこのご時世、ちょっと潔すぎる気もします。

まあ、どうしてもBluetooth接続したい場合にはレシーバーを接続すれば良いので我慢です。

ACアダプタが微妙に邪魔…

小型で置き場に困らないことが気に入っているのですが、それゆえに電源はACアダプタを使用しなくてはなりません。ACアダプタって微妙に邪魔ですよね…。テーブルタップの口をふさいてしまいますし。

特に、私の場合には仕事用の机の上で使用しているので、パソコンのACアダプタ、外付けHDDのACアダプタ、そしてAP05のACアダプタとACアダプタだらけになっています。

USBで給電できる小型アンプとか出ないかな。

中華アンプとどっちが良いのか

FOSTEX AP05を手に入れる前、同じような小型中華アンプとどちらにするかけっこう悩みました。amazonで人気の高いNobsound NS-01Gなどですと、インプットがAUX・Bluetooth・USBと3種類もあり、いかにも便利そうです。

聴き比べて選べれば良かったのですが、残念ながら聴き比べができる環境を見つけることはできず…。そうなると「エイやっ」と決めるほかありません。

決めた理由は以下のようなことです。

  1. FOSTEXは日本の会社だから品質的に信用できそう
  2. 見た目のシンプルさ
  3. 無駄なところにコストをかけていなさそうな感じ

特に3番は意識した部分です。Nobsound NS-01Gはインプットが3種類あります。また、スピーカーケーブルのコネクタが妙に立派です。それはつまり、それら部分にコストをかけているということ。逆に言えば本質的な機能である「アンプ」にはそれほどのコストをかけられていないはずです。

FOSTEX AP05は極々シンプルな作りで、筐体などは武骨な黒い箱。スピーカーケーブルのコネクタもシンプルなプラスチックのモノ(このレベルのアンプならコレで十分)。つまり、コストはアンプ部分にかかっているのかなと思わせてくれます(まあ実際のところは分かりませんが)。

ということで、私はFOSTEXの小型アンプを選択しました。まあ、Bluetooth接続は欲しかったななんてことをちょっと思ったりもするのですが。

FOSTEX AP05は手のひらサイズの素敵なアンプ

以上、FOSTEX AP05についてのレビューでした。微妙だなと思うところはあるにせよ、基本的にはその内容に満足しています。音は必要十分に良いですし、仕事用の机の上でも場所取らないですしね。

FOSTEX AP05は生産が終了し、今ではFOSTEX AP05mk2が発売されています。AP05の良さはそのままに、スタンバイ機能のON・OFFなどが追加されたという優れもの。机の上で使用できる小型アンプをお探しであれば、ぜひチェックしてみてください。

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