AKAI MPK mini Play MK3を購入・1ヶ月ほど使ってみたユーザーレビューです。子供と一緒に楽しめるおもちゃとして購入したのですが、結局は大人(自分)がハマって楽しんでいます。迷っているなら買いです。そんなAKAI MPK mini Play MK3について、特徴やおすすめポイント、さらには微妙だな…と感じるポイントなどを紹介していきます。購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
AKAI MPK mini Play MK3の特徴・おすすめポイント
それではさっそくAKAI MPK mini Play MK3の特徴について紹介していきたいと思います。
単体で音が出る
AKAI MPK mini Play MK3最大の特徴は「MIDIキーボードなのに単体で音が出ること」です。以下の動画は給電のためにUSBをつないでいますが、あとは設定などなにもなし。内蔵のスピーカーから音を鳴らしているところです。
一般的なMIDIキーボードではパソコンなどと接続し、設定を済ませ、パソコンとモニタースピーカーを接続し、やっと音を鳴らせます。
これが結構大変で、買ってはみたものの「接続がメンドクサイのであまり使わない…」なんてこともよくある話です。というか、我が家にはそれであんまり使わなくなったローランドのMIDIキーボード PCR-500があったりします。子供が遊びたがるのですが、4歳児に接続は無理。何かしているときに「お父さんコレ弾きたい」などと言われると、まあまあ大変です。
一方、AKAI MPK mini Play MK3の使い方はシンプル。は電池で動きますし、スピーカーも内蔵。音源も搭載しているので、スイッチを入れればすぐに演奏可能です。子供も自分で引っ張り出してきて遊んでいます。
直感的に使える
直感的に使えることもAKAI MPK mini Play MK3のおすすめポイント。単体で使うだけならカシオトーンのようなモノなので、難しいことはありません。
キーボードの音色を変えたいときは「Key」ボタンを押して「エンコーダーノブ」を回すだけ。
ドラムパッドも同様に「Dram」ボタンを押して「エンコーダーノブ」を回せば割り当てられた音が変わります。
4歳の子供も適当にいじって遊べるほどに使い方はシンプルです。
ちなみに、アルペジエーターを使うとこんな感じ。
けっこう楽しいです。
NOTE REPEAT機能を使うと、パッド部分を繰り返せます。
アイデア次第でいろいろなことができそうです。
かなり遊べるパッドを搭載
MPK mini Playには「かなり遊べるパッド」が搭載されています。MPCシリーズなど、AKAIの高級サンプラーと比較しますと「かなり硬い」印象ですが、お値段が全然違うので致し方ありません。適当に遊ぶ分には申し分ない機能です。
物理的には8パッドですが、PADS A/Bバンクボタンを押すことで、BANK A/BANK Bが瞬時に切り替わり、16種類の音が出せます。
ちなみに、パッドに割り当てられている音は以下10セット。
- Std. Set
- Room Set
- Power Set
- Elec. Set
- TR 808 Set
- Jazz
- Brush
- Orchestra
- SFX Set
- CM 64/32
本格的なドラムサウンドやTR808っぽい音がなるものなどさまざま。「フィンガードラムに挑戦してみたい」なんて方も気軽に楽しめます。
子供とお買い物に出かけた際、おもちゃのドラムパッドを見つけ、楽しそうにたたいていたのが購入に至るきっかけ。楽しそうに叩いているのを見ると、買って正解だったなと思うワケです。
付属のDAWソフトMPC Beatsとの連携でさらに遊べる
MPK mini Play MK3にはAKAIオリジナルのDAWソフトであるMPC Beats(Mac/PC)が付属していることもポイント。連携すれば楽しみはグッと広がります。パッド部分に適当な音をアサインして、サンプラー気分で楽しむなんてことも可能。サンプラーとして楽しみたい方は以下の動画が参考になるはずです。
楽器経験がなくても音楽好きであればかなり楽しめます。なお、DAWソフトは得てして使うのが難しく慣れるまではちょっと大変。そこは頑張るしかありません。
電池でも動く
単3電池4本で動くこともポイント。かなり気軽に遊べます。特に小さい子供が使う場合、電池で動くのはその手軽さから大きなメリットです。
スペック上電池は12時間くらい持つようですが、子供が使っているとすぐに消耗してしまうので、充電電池を使っています。
お求めやすいお値段
AKAI MPK mini Play MK3は税抜きのお値段が15,000円ほどとリーズナブルなこともポイント(激安ではありませんが、一応本気の楽器ですからね)。それでキーボートとパッドと高品質なDAWソフトがついているのですから、かなりのお値打ちといってよいでしょう。
子供のおもちゃとしては高めですが、大人も楽しめることを考えると、十分にモトは取れるはずです。
MPK mini Play MK3の使い方
続いて、ざっくりとではありますが、MPK mini Play MK3の基本的な使い方について紹介しておきたいと思います。
単体で使う
単体で使う場合、電源を入れるのみです。ドラムパッド付きキーボートとして普通に使えます。カシオトーンと同じようなものです。よい音で楽しみたい方は、ヘッドホンやモニタースピーカーなどと接続しましょう。
MIDIキーボードとして使う
MPK mini Play MK3はプラグ・アンド・プレイ対応なので、パソコンに接続すればすぐに認識されます。リアパネルのパワースイッチをUSBに切り替えて、付属のUSBケーブルで接続すればOKです。
我が家はWindowsなので、Macのことはわかりませんが、同じようなモノでしょう。付属のDAWソフトであるMPC Beatsは勝手に認識しており、何もせずに使えました。
パッドのアイコン部分に適当な音源をドラッグ&ドロップすればサンプリングした音を鳴らせます。
なかなかに楽しいですよ。これ以上の詳しい使い方はMPC Beatsのマニュアル等をチェックしてみてください。
MPK mini Play MK3の微妙なところ
続いてはMPK mini Play MK3の微妙なところについて紹介していきたいと思います。といっても、致命的な部分は特になく、「ちょっとしたことに不満を感じることもある」程度です。
音はそれほど大きくない
スピーカー内蔵で単体で音を出せますが、音はそれほど大きくありません。何せスピーカー部分の直径は3cm程度ですから。
あくまでも一応音が出るといった位置づけ。大きな音・よい音で楽しみたい方はヘッドホン端子経由でモニタースピーカーなどと接続する必要があります。
一方、子供のおもちゃと考える場合、音がそれほど大きくないことは逆にメリットだったりもします。都内集合住宅住まいですと、ご近所トラブルのモトになりかねないので…。
パッドはやや硬め
MPK mini Play MK3付属のパッドはやや硬めです。AKAIの高級サンプラーなどと比較した場合、叩き心地を悪く感じてしまうかもしれません。値段が全然違うので当然といえば当然ですが…。
単体で遊んでいる分には問題ないので、「気になる部分をしいて上げればパッドが硬いかな…」程度にお考えください。
AKAI MPK mini Play MK3は子供も大人も楽しめる
AKAI MPK mini Play MK3のレビューでした。微妙だなと思うことももちろんあるのですが、それ以上に楽しく、4歳の息子も私自身もかなりのお気に入りアイテムになりました。
ちなみに、AKAI MPK mini Play MK3と最後まで迷ったのがAKAI MPX8というサンプラー。パッドも大きく、色も鮮やか。叩いて遊ぶという意味ではこちらの方が使いやすいかもしれません。
ですが、プリセットのサウンドを読み込むのに数秒のタイムラグがあること、音を出すにはモニタースピーカーなどと接続しなくてはならないことから、4歳児が一人で遊ぶのは難しいと判断。AKAI MPK mini Play MK3を選択しました。息子がもう少し大きかったらMPX8を選んだかもしれません。
いずれにしても、ちょっと楽しいAKAIのアイテム。子供へのプレゼントに「直感的に遊べる本格的な楽器」を考えているのであれば、かなりのおすすめです。