Stanley & Sonsのトートバッグの底を自分で修理した話|やり方を解説

Stanley & Sonsのトートバッグの底を自分で修理した話|やり方を解説

気に入って使っていたStanley & Sons トートバッグなのですが、底のレザーが破れてしまいました。最初は「コレも味」ということで自分を納得させていたのですが、だんだん「ちょっとボロい…」という感じになってしまい…。

そこで一念発起して自分で修理することに。修理の方法について解説しています。Stanley & Sons のトートバッグはもちろん、トートバッグの底を自分で修理したいという方はぜひ本ブログを参考にしてみてください。

Stanley & Sons トートバッグの底に破れが…

お気に入りのStanley & Sons トートバッグ。底のレザー部分が破れてしまいました…。しかもだんだんとひどくなっていく…。

せっかくなのでNYにあるStanley & Sons社に「このカバン修理できる?」と問い合わせることに。

結果は「愛用してくれてありがとう!けど残念ながら修理のコストと時間がかかり過ぎるから新品購入をおすすめするよ」というお返事。これは自分で修理するしかありません。

なお、メールには「レザーのハンドルとレザーのボトムの同じタイプのバッグはまだ在庫があるから、もし必要なら連絡くれ」とも書かれていました。その辺は割と親切です。

修理したのがコチラ。帆布を縫い付けました。破れも無くなり再び愛用しています。

Stanley & Sons トートバッグの修理手順

それでは早速、Stanley & Sons トートバッグの修理手順を解説していきたいと思います。

リベットを外す

最初の手順はリベットを外すです。

Stanley & Sons トートバッグは武骨な感じが素敵です。そしてその武骨さを演出しているポイントの1つとして「やたらとイカツいリベット」があります。

バッグのアクセントとしては素敵なリベットなのですが、修理するとなると大敵です。カバンの修理屋さんに持ち込んでも「このリベットを外せないから…」と断られることすらあります。

逆に言えば、リベットさえ外せれば、あとの作業は簡単です。

リベットの外し方|クイキリでねじ切る

ジーンズのリベット程度であればペンチやニッパーなどちょっとした工具で無理やり取ることができるのですが、Stanley & Sonsのイカツいリベットにペンチでは刃が立ちません。

そこで使うのがクイキリという工具。もともとは釘の頭を切り取るための工具らしいのですが、洋服のリペア愛好家にはリベットを外すための道具として知られています。

おすすめのクイキリはコレ

クイキリは持っていなかったので「TTC KingTTC 喰切りニッパー EN-210」を購入しました。お値段は送料込みで1,700円ほど。選んだ理由は『リベットを外すのが得意』というメーカーの売り文句。

横から見ると「頭と刃の間がほぼ直線」になっており、リベットと布の隙間にしっかりとかみついてくれます。そしてハンドルを握ると思ったよりもあっけなくリベットを切り取ることができました。

Stanley & Sonsの修理に関わらず、「洋服のリベットを外したい」という方は本製品をぜひチェックしてみてください。かなりおすすめです。

底のレザーをはぎ取る

リベットを外してしまえばあとは大変な作業はありません。ステッチをほどき、レザー部分をはぎ取るだけです。レザーは糊付けされていましたが力を入れればベリベリ簡単にはがせます。

New York Cityの文字の下、汚れている風に見えるのが糊付けされていたあとです。

帆布を縫い付ける

取り外したレザーの代わりに帆布を縫い付けることにしました。

元のようにレザーで直すことも考えたのですが、「気に入るレザーを探すのが大変そう」ということと「縫いにくそう」ということ、そして「レザーだとまた破けるだろな…」という理由で帆布を選択です。

縫うこと自体は全て直線なので難しくありません。ただし、カバン本体も取り付ける布も分厚いためパワーのあるミシンが必要です。

場合によっては自分で購入した布とカバンを街のお直し屋さんに持ち込んでみてください。サービスが良いお店であれば縫い付けてくれるはずです。

リペア用に選んだ生地

厚めの生地が雰囲気に合いそうなので「倉敷帆布の6号帆布(紺)」を選択。しっかりと厚みもありますし、雰囲気もばっちり。

ただしかなり分厚く縫うのは大変です。ミシンにパワーがないという場合には8号帆布をおすすめします。

お値段は50cmで送料込みの2,000円ほど。折り目が付かないようにロール状で送られてくるため、送料は高くなりがちです。こればっかりは致し方ありません。

なお生地の候補としてカーハートなどに使われるダック地も考えたのですが、小売りでの販売を見つけられずに今回は断念。ダック地を個人で購入できるお店をご存知の方がいれば、ぜひ教えてください。

お直しでStanley & Sons トートバッグを長く愛用

以上、Stanley & Sons トートバッグを修理した話でした。ポイントとなるのはリベットを外せるかどうかです。そこだけもクリアできれば、あとは街の修理屋さんに頼むことも可能です。

底が破けたけどまだまだ使いたいというトートバッグをお持ちの皆様は、ぜひトライしてみてください。

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