ジーンズをミシンでリペア|「たたき」を自分でやる方法

ジーンズをミシンでリペア|「たたき」を自分でやる方法

穴の開いてしまったジーンズ。リペアの方法はいろいろありますが、一番シンプルな方法はミシンで「たたき」をすることです。そんな「たたき」を自分でトライしてみたい方に向け、やり方のポイントやコツを解説していきます。ミシンさえあれば誰でも簡単に出来ますので、本ブログを参考にぜひトライしてみてください。自分で修理するとジーンズにますます愛着がわくはずです。

ジーンズリペア|「たたき」のビフォーアフタ

まずはリペアのビフォー・アフターをご紹介します。何かの拍子に穴が開いてしまったジーンズ。気づかずに着用しようとして、ビリっと穴が大きく…。カギ型に破れてしまいました(写真は裏から接着芯で補強した後です)。なお、カギ型に破れるとかなりリペアしにくいので、破れが広がる前にリペアすることをおすすめします。少なくとも破れが広がる前に、とりあえず裏から接着芯などで補強しておきましょう。

上記がリペア後。とりあえず小さな穴だったので最低限の補修にしています。生地が弱っている場合には、さらにステッチをかけて布の補強をする方が無難です。

(追記)

ヒザに大きくあいた穴を同様にお直ししました。下記ブログもあわせて参考にしてみてください。

なお、今回はミシンでたたくことによって補修しましたが、ミシンを使わず手縫いで修理することも可能。手縫いで修理する方法についてか下記ブログをご参照ください。

ボタンホールの補修方法については下記でご紹介しています。

ジーンズリペア|「たたき」の方法を解説

続いては「たたき」でジーンズの穴をリペアする方法について解説してきます。まっすぐ縫うだけなので、ミシン初心者の方も気負わずにトライできるはずです。

ポイント①:接着芯で裏から補強

ミシンでいきなりたたく前に、まずは裏側に接着芯を貼り付けます。小さな穴を補修するだけなら接着芯は不要なのですが、ちょっと大きめの穴ですと、接着芯で補強しておいた方が無難です。

「ジーンズが破れる≒生地が弱っている」なので、穴だけを補修しても、その周囲が破れてしまうケースがけっこうあるもの。接着芯などで補強しておけば、補修した周辺が破れるのを予防します。

なお、補強ができればよいので、必ずしも接着芯を使う必要はありません。ボロボロになったバンダナや着古したTシャツなどを裁ほう上手などの布用接着剤で貼り付けるのもおすすめです。

裁ほう上手については下記ブログをチェックしてみてください。洋服のリペアを頻繁にする方にはかなりおすすめ。作業がグッと楽になります。使う前は「接着剤でつけるなんて邪道」なんてことを思っていましたが、今では手放せなくなりました。

接着芯での補強でも、裁ほう上手での補強でも、はき込んでいるとはがれてくることがあります。それを予防するためには、縫い付けておくのが一番です。

ポイント②:ブルーデニムは灰色の糸で

続いてのポイント糸選び。今回のようにホワイトデニムであれば白い縫い糸一択なのですが、ブルーデニムですと、紺色なのか水色なのか、どの糸を選べばよいのか悩むものです。

破れたデニムを持ち込んで一番似ている色を選ぶのも手ですが、ジーンズははき込むほどに色落ちするので、修理した瞬間は色があっていても、だんだんとズレて糸だけが目立つ可能性があります。

おすすめなのが薄いグレーの糸を使うことです。薄いグレーは糸自体が目立たないですし、破れるほどに穿き込んだジーンズの横糸は灰色っぽくなっているので、縫い糸がほとんど目立ちません。補修したジーンズをはき込んで、ジーンズの色が薄くなっても、灰色の糸であれば、生地になじみます。上記写真は過去に補修したブルージーンズ。グレーの縫い糸はそれほど目立っていないですよね。

ポイント②:縦の繊維にそって縦に縦に縫う

裏から接着芯などで補強し、糸の色を決めたなら、いよいよミシンで縫っていきます。「たたき」というと、四方八方、縦横無人に縫い付けるイメージもありますが、補修あとを目立たせたくないのなら繊維にそって、ひたすら縦に縫うのがおすすめです。

まっすぐ進み、かえし縫い機能でバック。再びまっすぐ進み、 かえし縫い機能でバックする。ひたすらこの繰り返しです。縦の繊維と縫い糸が馴染むため、糸が目立ちにくくなります。

ヒザなど破れた箇所によっては縫いにくいことがあるもの。その場合には思い切って縫い目をほどくのがおすすめです。ミシンがあれば簡単に元に戻すことができます。

縫い目をほどいてしまえばミシンのかけやすさが大幅アップするため、仕上がりがグッときれいになります。

ポイント④:ミシン目は細かく

「たたき」は縫い目で破れた生地を補強するのがポイント。ですから、ミシンの縫い目は細かく設定しておきましょう。目安としては、1ステッチがジーンズの畝1つ分程度になること。それだけで縫い目が目立ちにくくなります。また、かなり細かいはずなので、強度的にもおすすめです。

ジーンズの破れは「たたき」で補修

以上、ジーンズの破れをミシンで補修したレポートでした。穴のサイズにもよりますが、作業時間は15分ほど。手っ取り早くジーンズをリペアしたい方におすすめです。

自分でリペアしたジーンズは愛着がますます増すもの。基本的にまっすぐ縫うだけと、難しいことは特にないので、洋裁初心者の方もぜひトライしてみてください。お気に入りのジーンズが簡単に復活します。

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