ジーンズの破れを修理したいけど、ミシンが無い or ミシンを使えないという人も多いですよね。とはいえ諦めるのはまだ早い。手縫いでも修理できますし、手縫いだからこそかわいい感じにリペアできるものです。そんな手縫いによるジーンズ修理方法について、やり方やポイントをご紹介。「お気に入りのジーンズを復活させたい!」という方はぜひ参考にしてみてください。
お気に入りのジーンズにスレと破れが…
20年以上前に手に入れたLeeのジーンズです。その時点で古着だったので、40年近く前に作られたモノだと思います。
メインで穿くことは無いのですが、時々何かの拍子に穿きたくなります。なのですが、さすがに生地はずいぶんと薄くなり、ところどころに破れが…。
ここまでくると、破れをちょっと補修しても、その隣が破れてしまいます。なので、思い切って大々的に補修することにしました。
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デニムの破れを補修|用意するモノ
まず準備するモノは接着芯と刺繍糸です。接着芯は100均でも売っているのですが、いかんせんサイズが小さいため、手芸店やAmazon・楽天などで大きめのモノを用意してください。
刺繍糸に関しては100均のモノで十分です。
接着芯の選び方
接着芯補修したデニムは場合によって接着芯がお肌に触れることになります。そのため、接着芯は肌触りが良い柔らかめのモノを選んでおきましょう。
また接着芯には色々な厚みがありますが、ジーンズの補修に使うのは薄手のモノです。
やり方・ポイント解説|ジーンズの破れを接着芯と手縫いで修理
接着芯と刺繍糸が用意できたところで、さっそくお気に入りのデニムを補修していきましょう。
①ジーンズにあわせて接着芯をカット
まずはジーンズにあわせて接着芯をカットします。今回のジーンズはダメージがひどいので、端から端まで隙間なく貼り付けられるようにカットしました。
②接着芯を貼り付け
続いてはアイロンを使って接着芯を貼り付けます。接着芯を上手に貼るためのポイントは後程詳しく解説しているので、そちらも参考にしてみてください。
なお、接着芯には裏(ノリがついている面)と表があるので、くれぐれも間違えないようにしてくださいね。
③接着芯の端を糸で縫い付け
接着芯はどれだけきれいに貼り付けても、着用しているうちに端がだんだんと剥がれてくるものです。なので、端を糸で縫い付けておきましょう。
端を完全に縫い付ける必要はなく、ところどころざっくりと縫い付けておけばOKです。要は簡単には剥がれないという状態になれば良いだけなので。
④目立つ破れをダーニングで補修
続いては大きな穴をダーニングでお直ししていきます。ダーニングとは手縫いで洋服の穴をふさぐテクニックのこと。写真のように縦に糸を通し、縦糸とクロスするように横糸を通していきます。
ダーニングで穴をふさいだ箇所は以下のようになります。
あえて目立つ糸を使うことで良いアクセントになって、自分だけの1本のできあがりです。
手縫いで縦糸を通し、やはり手縫いで横糸を通せば穴がふさがって、なおかつデニムの良いアクセントになります。
ダーニングに必要な道具などは別のブログがあるので、そちらを参考にしてみてください。
(2021年3月追記)
同じジーンズのボタンホールがほつれてきたのでお直ししました。やり方などを下記でご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
デニム修理のポイント
続いてはデニム修理のポイントについてご紹介していきたいと思います。
接着芯は大きめに
デニムに破れが生じた場合、破れた箇所だけでなく、その周辺の生地も弱っていることがあります。なので、接着芯は大きめにカットし、破れだけでなくその周辺もしっかりと覆うようにしておきましょう。
ジーンズの破れは自分で修理
以上、手縫いでジーンズを修理する方法でした。裏から接着芯を貼り付けて、大きな穴はダーニングでお直しです。自分で修理すると愛着が大幅アップするもの。お気に入りのジーンズに穴が…という方はぜひトライしてみてください。