ずっと気になっていたプラスチック風防のキズ。気になったままというのも精神衛生上良くないので3Mのスポンジ研磨剤とピカールで磨いてみることにしました。結果としては風防の傷が消え、ピカピカになり大満足。お気に入りの腕時計にますます愛着がわき、時間も見やすくなりました。風防のビフォー・アフターや磨き方について紹介しているので、風防のキズが気になっている方はぜひ参考にしてみてください。傷の程度にもよると思いますが、作業にかかる時間は10分程度です。
スポンジ研磨剤とピカールで磨いたプラスチック風防

まずはビフォー・アフターをご紹介します。左半分が磨く前、右半分が磨いた後です。ご覧の通り、キズが目立っていたプラスチック風防が驚くほどピカピカに。時間も見やすくなり、大満足です。

装着した写真が上記。正直、こんなにピカピカになるとは思わなかったので自分でもかなり驚いています。しかも作業にかかった時間は10分程度。費用も1,000円以下です。最近気に入ってつけていた時計ですが、ますます愛着がわきました。いつかオーバーホールに出そうかな。

ちなみに磨く前は上記。雰囲気も見やすさも全然違いますよね。
ちなみにこの時計は30年ほど前、祖母に買ってもらったものだそう(記憶なし)。風防を磨いてかなりキレイになったので、使用頻度が大幅アップしそうです。このシリーズは当時けっこう売れたようで、ヤフオクなどで同じ時計をけっこう見かけます。気になった方は「Q&Q 手巻き」などで検索してみてください。大人のハズしアイテムとしておすすめです。
スポンジ研磨剤とピカールを使ったプラスチック風防の磨き方

続いてはスポンジ研磨剤とピカールを使った風防の磨き方について解説していきたいと思います。
まずはマスキング

まずはベルトを外し、余計な部分を削ってしまわないよう、そして削りカスやピカールが余計な部分に入り込まないようにマスキングをします。家にあったマスキングテープを利用しました。地元である西鉄大牟田線、花畑駅マスキングテープです。
スポンジ研磨剤でキズを取る

つづいてはスポンジ研磨剤で大きな傷を取っていきます。最初からピカールで磨こうかとも思ったのですが、傷がかなり深いので、大きな傷を取る方が良かろうという判断です。刃こぼれした刃物を研ぐときと同様ですね。
風防が丸みを帯びているので、作業がしやすいように3Mのスポンジ研磨剤を利用しました。表面が平らな風防なのであれば、耐水ペーパーでも作業できるはず。耐水ペーパーであれば100均などでも手に入るのでリーズナブルです。
用意したスポンジ研磨剤は3Mのスーパーファイン(番手:320~600)・ウルトラファイン(番手:800~1000)・マイクロファイン(1200~1500)の3枚。

荒い方から順番に磨いていいきます。まずはスーパーファインで大まかなキズ落とし。上記は作業の途中です。元の深いキズ(横方向の直線)がまだ残っているのでもう少し磨く必要があります。こんなに傷だらけになって大丈夫なの?と不安になる方もいるかとおもいますが、最終的に綺麗になるので大丈夫です。

さらにスーパーファインで磨いたのが上記。元々あった深いキズがみえなくなったので次のウルトラファインに進みます。ここまでの作業時間は5分もかかっていないはずです。

ウルトラファインで1分ほどみがいたのが上記。すりガラスのような外観だったのが、若干透き通ってきました。けれど時計として使うにはまだまだ曇っているので次のマイクロファインに進みます。

マイクロファインで1分ほど磨いたのが上記。ずいぶんと透き通ってきました。スポンジ研磨剤の出番はここまでで、次の工程に進みます。
ボロ布にピカールを付けて、磨くのみ

最後の仕上げはピカールで行いました。ボロ布にピカールを少量取り出し、キュキュっと磨きます。スポンジ研磨剤で大きなキズを消していたので、ピカールで磨いた時間は30秒程度。あっという間にツルツル・ピカピカです。

なぜ金属磨きであるピカールを使ったのかと言いますと、たまたま家にあったから。また、以前眼鏡のフレームをピカールで磨いた経験があり、プラスチックにも有効なことを経験的に知っていたからです(その時の模様はコチラのブログにて)。
ピカールに限らず、研磨剤であればなんでも良いかと思います。おそらく歯磨き粉だってそれなりに磨けるはずです。なお、世の中にはサンエーパールなど、プラスチック専用の研磨剤もあるので、しっかりと作業したい方はそういったアイテムを手に入れてください。
結論:プラスチック風防はスポンジ研磨剤とピカールでピカピカに

以上、傷だらけだったプラスチック風防をスポンジ研磨剤とピカールで磨いた話でした。キズが消えると想像以上に見やすくなり、かなり満足しています。プラスチック風防のキズが気になっている方はぜひトライしてみてください。コストもほとんどかかりませんし、作業時間もあっという間。それでいて、時計は驚くほどにキレイになります。自分で補修すると愛着がさらに増すはずです。
なお、上記写真は蒲田駅付近で偶然発見したピカールの工場。雰囲気ありますよね。