【自分で簡単】カラーダイムリキッドでスエードの靴の補色に挑戦した話

【自分で簡単】カラーダイムリキッドでスエードの靴の補色に挑戦した話

長年愛用しているスエードの靴はどうしても色が褪せてしまうもの。それも味なんて言い聞かせつつ、やはり気になるのか、履く機会も減ってゆき…なんて靴ありますよね。そんなときには、染め直しがおすすめ。専用のアイテムを使えば、自分で簡単に、しかもあっという間にかつての輝きを取り戻せます。ソースは自分自身。カラーダイムリキッドを使い、初の補色に挑戦してみたのですが、想像以上の仕上がりに喜んでいるところです。かかった費用は1,100円、作業の時間も30分ほど。これでお気に入りのスエード靴がよみがえるのですから、挑戦しない理由はないですよね。

スエードの靴の補色|ビフォーアフター

まずは補色のビフォーアフターです。以下が補色前の写真。全体的にくすんだ色合いになっています。また、丸でかこった部分などは退色がひどい部分です。

以下が補色後の写真です。

退色部分もしっかりと赤くなり、靴全体が若返ったような印象。また、全体的にぼんやりした色になっていたのですが、はっきりとした色になり大満足です。

なお、もともと履きジワにそって若干の色むらがあったのですが、そこは残念ながら解消されず。とはいえ、購入した当時(20年近く前)の雰囲気がよみがえりました。ソールもまだまだ現役(一度オールソールしてます)なので、まだまだあと10年くらいは履く予定です。

ちなみに、今回染色する前に、水洗いや毛羽立ちを焼き切るといった作業をしております。もともとの状況は以下。正直かなりくたびれた状態でした。

ちゃんとお手入れすれば、綺麗になるものですね。ここに至る過程は下記ブログにてご紹介していますので、スエード靴のケアをしたい方は併せて参考にしてみてください。

カラーダイムリキッドを使ったスエードの靴の補色方法

続いてはカラーダイムリキッドスエード靴の補色方法について解説。実際に使ってみて気付いたポイントなどについてもご紹介していきたいと思います。

まずは全体の汚れを落とす

補色をする前に、しっかりとブラッシングして余計なホコリなどを落としておきましょう。ホコリをしっかりと落としておかないと、ホコリごと染めることになってしまいます。それはイヤですよね。

また、以下の写真のように元の色よりも濃い色の汚れ(赤い靴に黒い汚れなど)があると、染めても目立ってしまうため、あらかじめスエード用消しゴムなどでできる限り落としておくことをおすすめします。

汚れ落としを家にあるもので済ませたいといった場合、紙やすりも使えます(まあ、紙やすりが家にあるかはそれぞれ家庭の事情によると思いますが)。紙やすりは100均でも手に入るのでリーズナブル。400番くらいの紙やすりでやさしくこすると、汚れがついた表面が削れ、目立たなくなります。

多少色も落ちてしまいますが、これから染色することを考えるとありですよね。なお、紙やすりで削る場合、削りすぎにはご注意ください。表面の汚れだけを削り落とすイメージです。

スエード靴の補色に使ったアイテム

今回使ったアイテムはファマコというメーカーのカラーダイムリキッドという製品。黒・ブラウン・キャメル・ネイビーなど全10色展開。一般的な靴であれば、ピッタリな色が見つかるはずです。

蓋をあけるとこんな感じ。先端にスポンジがついています。このスポンジに染料をしみこませ、スエード靴全体に塗布していくとのこと。

まずは、説明書きに従って、蓋をした状態でよく振ります。

続いて、段ボールなどにグッと押し当てると、先端のストッパーが外れ、中の染料がスポンジにしみ込みます。

染料がスポンジにしみ込んだのが以下。

これで準備OKです。

カラーダイムリキッドで色をのせていく

いよいよ、本作業の山場ともいえる、補色の工程です。といっても難しいことはなく、先端のスポンジにしみ込んだ染料をポンポンとのせていくだけ。最初はおっかなびっくり作業したため、塗り残しが発生してしまいました。

作業途中で気づいたのですが、しっかりとスポンジを押し込んだ方がまんべんなく塗布できるようです。そして、ポンポンとリズミカルに作業すると良さそう。とりあえず全体に染料を塗ったのが下記です。

ムラがあるように見えますが、塗ったそばから乾燥していくため、乾ききっていない部分の色が濃く見えています。なお、どこを塗ったか、どこを塗っていないのか見失いがちなので、つま先、右サイド、かかと、左サイドとエリアを決めて着実に進んでいくことをおすすめします。

乾燥させれば出来上がり。重ね塗りをすると色が濃くなるとのことなので、様子を見ながら作業を進めてみてください。

スプレーとリキッドどっちが使いやすい?

過去に補色用スプレーを使ったことがあるのですが、どちらが使いやすいかといわれると悩ましいところ。サッと全体に色をいきわたらせるのであれば、スプレータイプの方が楽だと思います。

また、今回使ったカラーダイムリキッドには、土踏まず部分(凹んでいる箇所)が猛烈に塗りにくいというデメリットがありました(まあ目立たない部分ではあるのですが)。スプレータイプであれば簡単に染色できたはずです。

とはいえ、スプレーをする場合、しっかりとマスキングをし、作業場所を確保するなど何かと制約が多いもの。一方で、リキッドタイプであれば、屋内で作業できますし、ねらったところに色をのせやすいメリットがあります。

正直、どちらが良いかは一概に言えなそうです。全体をサッと仕上げたい方はスプレータイプ、細かく調節したい方はリキッドタイプが良いのかもしれません。

色褪せたスエード靴は染色で復活!

以上、色あせたスエード靴を染色してみた話でした。色が薄くなっていた靴がしっかりと濃くなり大満足。これでまた、第一線に復帰できます。

この手の作業は靴がきれいになることはもちろん、靴に愛着がわくという意味でもおすすめ。「次はソールをケアしよう」「コバもきれいにしたい」など色々な思いが巡り、結果として靴を長持ちさせることにつながります。お気に入りの靴を長く使いたい方はぜひチャレンジしてみてください。

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