スエードの靴の簡単な洗い方|自宅でスッキリきれいに!

スエードの靴の簡単な洗い方|自宅でスッキリきれいに!

汚れが目立つようになってきたスエードの靴。お気に入りですし、できればきれいな状態で履きたい。けれど、専門のクリーニングに出すほどでもない…。ということで、自宅で水洗いしてみることにしました。使ったのはオシャレ着洗い(エマール)とタワシのみなのですが、結果としてはかなりきれいになりました。作業時間は20分ほど(乾かす時間は除く)。そんなスエード靴の洗い方について解説していきたいと思います。スエードの靴をスッキリきれいにしたい方はぜひ参考にしてみてください。

スエード靴の水洗い|ビフォーアフター

まずは水洗いしたスエード靴のビフォーアフターをご紹介。以下が洗濯前の全体像。埃っぽいですし、なんとなく全体的にくすんだ感じです。

水洗い後が以下。くすみが取れ、明るい雰囲気になっています。また、しわも伸び靴がシャキッとしました。

正面だけだと伝わりづらいので、サイドの写真も。以下はビフォーです。ところどころ、黒ずみが見られます。

以下は水洗い後。黒ずみもずいぶん目立たなくなりました。また、表面が明るくなっているのもお分かりいただけるかと思います。

ブラッシングもしたので、毛並みがそろいちょっと良い感じ。これでまた気持ちよく履けそうです。気持ちよく履けることも水洗いすることのメリットですが、それ以上に、靴に愛着がわくことが最大のメリットだと感じています。

家でも簡単|スエード靴の水洗い方法

続いてはスエード靴を水洗いする方法について解説していきます。なお、あくまでも私が試しにやってみた方法という点には注意が必要。同じやり方がすべてのスエード靴に通用するかは不明です。

また、場合によっては靴にシミなどができる可能性もあるため、大切な靴であればプロに任せるのをおすすめします。

逆に、スニーカーなど、気軽に履くスエード靴であれば、スニーカーランドリーを利用するのもおすすめ。UGGのムートンブーツをスニーカーランドリーで洗った話は下記ブログをご参照ください。

靴全体をブラッシング

まずは靴のホコリを落とすため、全体をブラッシングしておきました。それだけでも見た目はずいぶんきれいになるもの。場合によっては「水洗いする必要なし」となるかもしれません。

靴の中のホコリを落とす

続いては靴の中を掃除。靴の中は多かれ少なかれホコリが溜まっているいるものです。使用済み歯ブラシなどを使い、つま先の方をゴソゴソ。写真ではお見せできないモロモロが取れました。これだけでもずいぶんスッキリします。

靴をぬるま湯につける

いよいよ水洗い本番。汚れが浮き出るのを期待して、スエード靴をぬるま湯につけます。大きめのバケツに入れてシャワーをじゃばじゃば。

しばらくお湯につけると、染料が溶け出しお湯が赤色に…。ちょっとコワい感じです。しみ込んだ汗や塩分なども一緒に溶け出しているはず。

靴をお湯につけるのには結構抵抗があるかと思いますが、一般的に靴はそんなにヤワではないので、水にぬれたからダメになるなんてことは基本ありません(水にぬれて簡単にダメになるなら雨の日は履けない…)。勇気をもってトライしましょう。なお、失敗したとしても責任は取れないので、あくまでも、自己責任にてお願いします。

おしゃれ着洗いでやさしく洗う

30分ほどお湯につけたあとは、オシャレ着洗いで洗っていきます。タワシを使ってゴシゴシと。

スエードは割と頑丈な素材なので、あまり気を使う必要はないかと思います(繊細な靴を除く)。とはいえ、力を入れてしまうと、靴にダメージを与えてしまう可能性もあります。あくまでも常識の範囲内でこすってください。

泡だらけになり、どこを洗ったか分からなくなりがちなので注意が必要。つま先、右サイド、かかと、左サイド、甲と順番に進んでいきました。コバの部分も念入りに洗います。

水洗いはめったにするものではないので、洗い残しの無いようにご注意ください。

洗剤を洗い流す

ある程度洗ったらシャワーで泡を落としていきます。とここでひとつ問題発生。洗剤をつけすぎたせいか、いつまでたっても泡が消えない…。とりあえずしばしお湯につけることに。見ての通り泡だらけです。

10分ほどお湯につけ、再度シャワーで洗いながすとやっと泡が消えてくれました。洗剤はちょっとにしておくことを強くおすすめします。靴の中も洗剤が残らないようしっかりと洗い流しておきましょう。

じっくり陰干し

続いては、シューキーパーを入れて陰干し。直射日光を受けると革が一気に乾燥してガビガビになる可能性があるため、風通しの良い日陰でのんびりとが基本です。

なお、ベランダなどで乾燥させる場合「干した時には日陰だったのに、午後には直射日光」といったことが起こりがちなので、その点はご注意ください。

半乾きで油分を補給

ある程度乾いてきたらスエード用の保湿スプレーを使い油分を補給します。今回はM.モゥブレィの「スエード用ミストタイプ保革・色蘇生剤」を利用してみました。

これまでスプレータイプを利用していたのですが、今回はじめてのボトルタイプ。使った感想は「風に弱い…」です。まあ、スプレーよりも捨てるのが楽そうなので、その点は良いかな。

しっかりと乾燥

保湿後はさらに乾燥させていきます。やはり直射日光に注意して、じっくりと陰干し。完全に乾燥するまでに、2日くらい考えていた方が無難です。生乾きで靴箱にしまうとカビの原因になりかねません。

ブラッシング

最後にブラッシングをして完成。ずいぶんと毛づやが良くなりました。

せっかくきれいにしたので、されにきれいにしたいと思うもの。気になっていた毛羽立ちを処理し、補色にチャレンジしてみました。その模様はそれぞれ下記ブログにてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

スエード靴は水洗いですっきり

以上、スエードの靴を水洗いしてみた話でした。ちょっとドキドキ作業しましたが、結果としては大満足。また、目には見えませんが、汗汚れなども落ちているはずなので、これからしばらく気持ちよく履けそうです。汚れが気になる・スッキリしたい方はぜひ水洗いにチャレンジしてみてください。

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