ソールが割れたカンペールの靴をオールソール+カスタムでお直し|費用も紹介

ソールが割れたカンペールの靴をオールソール+カスタムでお直し|費用も紹介

ポップなデザインが魅力のカンペールの靴。愛用している方も多いですよね。そんなカンペールですが、長く着用しているとソールがダメになるという弱点があります。そして、オリジナリティあふれるソールのため、基本的に替えのソールは手に入らない…。アッパー部分は問題なく履けそうなのに、ソールが割れて泣く泣く手放すなんてこともあるものです。我が家にもそんな状態のカンペールがあったのですが、ダメ元で靴修理店に持ち込んでみたところ、カスタムにて対応してもらえることに。デザインは変わりますが、あえてそれを楽しみ、オリジナリティあふれる1足に仕上がりました。カスタムでお直ししたい方に向け費用やお願いする際のポイントなどについて紹介します。

オールソールしてもらったカンペールのブーツ

以下がオールソール+カスタムで補修してもらったカンペールのブーツです。

ビブラム2060でワイルドな見た目になりました。スポンジソールなので、見た目ほど重くはありません。横から見ると以下のような感じです。

ソールに汚れがついていますが、早速愛用している証拠。コバが張りだしており、ボリューム感があることもお気に入りポイントです。

修理前の写真を撮り忘れてしまい、ビフォーの写真がないのですが、イメージとしては以下のような感じでした。

大学生の頃には履いていた記憶があるので、購入は2000年頃でしょうか。クラークスのワラビーのようなデザインながら人と被らないことがお気に入りでした。そんな靴ですが、しばらく実家に放置してしまい、ソールは硬化してカチカチに…。靴は定期的に履かないとダメですね。

カンペールの靴はデザイン性がポイント。ソールの形状は独特で、素敵な見た目を演出しています。一方で、ソールが壊れた場合、一部のモデルを除き純正ソールは手に入らないようです。しかも20年以上前の靴(なおかつ人が履いているのを見たことがないので、そんなに売れてなかったはず)となると純正ソールが手に入るべくもないでしょう。

そういった事情もあり、ソールの交換はできないものと思っていました。とはいえ、思い入れもある靴ですし、捨てるのも忍びない…。履けないけれど手放せず実家の靴箱に放置される日々…。いつまでも放置はできぬとダメ元でいつもお世話になっている靴修理店に相談してみることに(修理不可能と言われれば手放す踏ん切りもつきます)。予算などを含めて相談してみると、「何とかします」という力強い回答。

ソールの形が特殊(ソールの一部が靴本体を覆っていた)だったため、かなりの大工事となり、費用は22000円ほどでした。新しいカンペールが買えそうな金額ですが、若いころの想い出はプライスレス。思いでのある靴を再び履けるようにする金額としては妥当かなと思います。

ちなみにソールの形状は以下のような感じでした。靴の断面図だと思ってください。グレーの部分は接着剤です。

上記靴のソールを外すと以下のような感じです。

ソールと本体とを結んでいた接着剤の跡が目立ってしまいます。そのため、今回はベルト状の濃い茶色のレザーで靴本体をくるりと覆ってもらいました。

これにより接着剤の跡がかくれます。デザイン的にもよいアクセントかなという気もしているところです。一方で、それなりにコストがかかった部分でもあります。

ちなみに、追加するレザーの色や質感はサンプルを見せてもらいつつ、いろいろ検討しました。その悩む作業が楽しかったり、出来上がりを待つワクワク感に繋がったりもします。

なお、ソールと靴の形状が以下のような場合、接着剤の跡が目立つことはないので、この工程は不要。よりリーズナブルに修理できるはずです。

いずれにせよ、ソールがひび割れて再生不可能と思われがちな靴も案外修理できたりするもの。お気に入りの靴であれば、捨てる前に靴修理店に相談してみるのもおすすめです。

靴修理に相談する際のポイント

ソールがひび割れたカンペールを靴修理店に持ち込むと、「カンペールは純正のソールが手に入らないから(元の状態に戻すのは)無理です」と断られることがあります。

ですから、「見た目が多少変わっても構わないので、思い入れのある靴を履ける状態にしたい」という意思を伝えることが重要です。

また、修理に対し何かしらのイメージを持っている方は、そのイメージをしっかりと伝えることも大切。「レッドウィングみたいな白い感じのソール」とか、「コバはしっかり張りだして迫力のある見た目に」など伝えてみてください。何か参考にするものがある場合、写真を見せるのもおすすめです。

靴修理店の店員さんは基本的に靴好きなので、イメージに対しあれやこれやとアイデアを出してくれるはずです。

今回の靴修理に関しては、使うレザーの色や、ソールの種類など、こと細かに相談しました。

また、靴修理店の中にはカスタムに強いお店もあります。せっかくであれば、そういったお店を選んでみてください。

靴を捨てるのはちょっと待った!

以上、昔気に入っていたカンペールの靴をカスタム+オールソールでよみがえらせた話でした。

ソールにひどいダメージがあると「こりゃ終わったな…」と思うことは多々あります。お気に入りだった靴を泣く泣く手放すこともあるでしょう。私もジョージコックスなど、いろいろな靴とお別れしてきました。けれど、よくよく考えてみると、お直しできた靴もあったはずです。

素人判断で「ダメ」と思う前に、まずはプロに相談してみてみることをおすすめします。お気に入りの靴が思わぬ形でよみがえるかもしれません。

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