洋裁好き・アメカジ好きにとって、一度は挑戦したいことのひとつが本格的なジーンズの自作ではないでしょうか。本ブログではオリジナルのジーンズ作りに挑戦したい皆様に向け、ジーンズ手作りのやり方やポイントについて順を追って紹介していきます。今回は分厚いデニムを縫うためのポイントについて解説しています。
ポイントを抑えればキレイに縫える
ジーンズの作り方を10回に渡って解説している本シリーズ。今回はキレイに縫うためのポイントについて紹介します。デニムは分厚いため、縫うのが大変なもの。洋裁に慣れていない方はぜひ参考にしてみてください。
その他の工程は以下です。
- パターン・型紙を作る
- 生地の裁断
- キレイに縫うためのポイント
- 前ポケットの作り方
- ボタンフライの作り方
- 後ろ身頃の作り方
- 前身頃・後身頃の合体
- ウェスト・ベルトループ取り付け
- 裾上げ
- ボタン・リベットの取り付け
ミシン針はかならず厚物用
デニムを縫う前にからなずチェックしておきたいのがミシン針。普通地用がついているのであれば、厚物用に交換しておきましょう。
「ミシン針なんてどれでも同じじゃないの?」なんて思うかもしれませんが、縫いやすいさや仕上がりに大きく影響します。
家庭用ミシンなら糸は30番手
ジーンズはステッチがアクセントになるため、太めの糸がおすすめ。家庭用ミシンで使える最も太い糸は30番手のはずなので、30番手の糸を手に入れておきましょう(職業用ミシンであれば、さらに太い20番手の糸も使えます)。

30番手の糸で縫うと以下のような感じに仕上がります。

ステッチに存在感がありよい感じです。
糸の素材は色々とあるのですが、縫いやすいのはポリエステルでできた「シャッペスパン」とよばれるタイプです。
特にこだわりがない場合、シャッペスパンがおすすめです。
「せっかく作るのだから糸の素材までこだわりたい」という方はコットンでできた「カタン糸」をチェックしてみてください。
カタン糸の魅力は、洗濯するとだんだんと色褪せていくこと。デニム生地によく馴染みます。糸調子を合わせるのがちょっと難しいかもしれませんが、魅力のある糸です。
生地が重なる部分はトンカチでたたく!
ジーンズを縫っていると、生地が何枚も重なり分厚くなる箇所が出てきます。そういった箇所は縫う前にトンカチで叩きます。
以下は生地が最も多く重なる股下部分。縫う前に、しっかりとトンカチで叩きます。

それだけで厚みがやや解消され、縫いやすくなります。
生地が重なる部分は手動でミシンを進める
ポケットのコーナー部分など、生地が重なった箇所をミシンで縫う際には、はずみ車(ミシン右手についている丸い部分)を手で動かして手動でミシンを進めていきます。モーターに負荷がかかりすぎるのを防ぐためです。

はずみ車を回す向きは必ず手前です。
生地が厚く針が刺さらないからといって、フットコントローラーを踏み込むのは絶対にやめましょう。ミシンのスピードが急激に変わり危険です。
できれば職業用ミシンを使いたい
ジーンズ以降も洋裁を続けたい方であれば、できれば職業用ミシンを手に入れておきたいところ。家庭用ミシンとはパワーがまったく違いますし、厚みのある生地にも余裕で対応できます。
職業用ミシンは構造がシンプルなため、故障しにくいことも魅力。一度手に入れれば、一生モノとして愛用できます。
お値段がアレなので、なかなか手を出しづらいとは思いますが、洋裁好きであれば買って後悔はしないはずです。
ポイントを押さえてキレイな仕上がりを目指す
以上、ジーンズを縫う際のポイントについて紹介してきました。デニムは生地が分厚いため、ミシンに慣れていないと縫うのはけっこう大変です。今回紹介したポイントを意識しながら、ゆっくりと縫い進んでみてください。
次回はいよいよ具体的な作業。前ポケットの作り方について紹介します。
なお、ココがわからない…といったことがあれば、気軽にコメントを残してください。できる範囲でお答えします。
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