マスクが手放せない昨今。マスク姿をちょっとでも楽しいモノにしようと無印良品の布マスクをタイダイ染めでグレイトフルデッド風にしました。大した手間はかからず、オリジナリティあふれる布マスクができ、かなり満足しています。
使った染料はPAC Fabric Dyeのバーガンディとヴィンテージブルー。やり方やポイントなどを紹介しているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
染めたあとの布マスク

白のシンプルな布マスクがこんな感じに染まりました。まあ、ちょっとした遊び心で良いかなと(ホントはマスク無しで外出できるようになるのがベストなのですが…)。
赤い方がちょっと青く染まってしまったのは手作りならではのご愛敬ということで。
元ネタはPAC Fabric Dyeの公式ブログ。靴下を染めているのが妙にカッコよく、真似してみたいなと思っていたんです。
なお、ベースとして使用したのは無印良品の布マスク。コットン100%なので、染めて遊ぶベースとしてはおすすめです。
使った染料はコレ

今回使った染料はPAC Fabric Dyeのバーガンディとヴィンテージブルーです。ダイロンではなくPACにした理由は「固着剤」と「色止め剤」がセットになっているから。この製品だけで完結するのでラクなんですよね。初心者にはダイロンよりも使いやすいはずです。
ということで、何かを染めたい時には基本的にPACを愛用しています(PAC Fabric Dyeの中の人がもし本ブログを読んでら、ぜひサンプル送ってください!宣伝します!)。
今回はマスクを染めましたが、過去にはジーンズなどを染め直しています。その模様は下記ブログをチェックしてみてください。
マスクをタイダイ染めにする方法
今回はタイダイといっても右と左をそれぞれ染めただけなので、それほど難しい事はありません。順を追って解説していきます。
なお、布マスクの改造に関しては下記ブログもチェックしてみてください。
準備したモノ

作業するのにあたり、以下のモノを用意しました。
- PAC Fabric Dye×2色分(バーガンディとヴィンテージブルー)
- 塩
- キッチンスケール
- 輪ゴム
- 割りばし
- ガラス瓶
とりあえず上記があれば作業できるはずです。
染料を作る

今回はマスクをちょっと染めるだけなので、染料はちょっとでOK。染料200ml分のレシピがPAC Fabric Dyeのブログで紹介されていたので、それに習います。
- お湯:200ml
- 染料:0.15g
- 固着剤:1.5g
- 塩:9g
キッチンスケールで慎重に量ります。まあ、ちょっとオーバーしましたが、よしとしました。あんまり細かいことにこだわってもしょうがないので。

量った順番にガラス瓶に入れ、お湯を注ぎます。そして割りばしにて撹拌。裏側から見てみると、何かの溶け残りが見えたので、さらに撹拌。
溶け残りを確認できるので、中が見やすいガラス瓶やグラスで作業するのがおすすめです。

撹拌した割りばしは周囲を染めてしまう可能性がありそうなので、ビニール袋の上で待機させます。
なお、お湯以外はかなり細かく軽量する必要があるので、キッチンスケールは必須。
ちなみに我が家で使っているスケールはドリテックのKS-817という製品。お手頃価格で0.1g単位の測定が可能。最大3Kgまで量れるのでけっこうおすすめです。黒系でシャープな見た目も気に入っています。
右側を染める

染料(バーガンディ)ができたので、マスクの半分を染めていきます。まずはマスクの中心を輪ゴムでギュッと絞ります。そしてグレイトフルデッド風にするということで、マスクの右側をチャポンと。
ちょうど良い位置で固定するために、割りばしを使いました。
Tシャツやジーンズであればしっかりと撹拌する必要がありますが、マスク程度の小物であればそこまで頑張る必要はなさそうです。10分に1回ほど揺らして、トータル1時間放置しました。
右側を色止め

染めたあとは色止めの工程です。やはりオフィシャルサイトのレシピに従い、色止め剤1mlを200mlのお湯に溶かします。
なのですが、ここで悩ましい問題が発生。1mlなんてそんなに少ない量、どうやって量るよ…。スポイトとか無いし…。ということで、小さじ(5ml相当)を使って適当にちょっとだけ入れました。まあ、たぶんちょっと多めに入っているはずなので、色止めは出来ているはずです。

しっかりとすすいだマスクを色止め剤にマスクをちゃぷんと漬け込みます。15分待ったら色止め完了。輪ゴムを外して本格的にすすぎました。

とりあえず半分だけ染めた状態です。バーガンディだけだと、ちょっとコワい感じになってしまいました…。もうちょっと真ん中付近まで染めても良かったかな。まあ、反省点として次回以降に活かします。
染料作成・染め・色止め

後の工程は繰り返しです。ヴィンテージブルーの染料を作り、再び輪ゴムで縛ったマスクを漬け込んでときどきかき混ぜながら1時間。そして色止めをします。
すすぎ・脱水・陰干し

右側・左側と染まったら、すすぎ・脱水・陰干しです。Tシャツやジーンズであれば、洗濯機の力を借りるのですが、今回はマスクという小物なので、洗面所でジャブジャブとして、ギュッと絞って終了です。陰干しをして乾けば完成!
片手間に作業を進めながら、トータル3時間くらい(乾燥は除く)です。
やってみてわかったポイント・注意点
最後にこんかいマスクをタイダイ染めにして気付いたポイントや注意点についてご紹介していきたいと思います。キレイに染めるためには下記にご注意ください。
こぼれた染料はこまめにふき取るべし
染料の粉を量る際や、撹拌する際など染料がこぼれることがけっこうあります。それらはすぐにふき取りましょう。というのも、こぼれた染料が思わぬ部分に付着して、染まってしまうことがあるからです。
今回、バーガンディに染めた部分が一部青くなってしまいましたが、それはガラス瓶のフチについた染料が原因です。
手はこまめに洗うべし
作業中はこまめに手を洗うことをおすすめします。というのも、作業をしていると、いつの間にか手に染料が付着していることがあります。
特にヤバいのが染料の粉。ほんのちょっとの量でけっこうガッツりそまるため、染料が手についたままTシャツやズボンに触れてしまったら一大事です。なにせ染料ですから1度ついてしまった汚れは簡単には落ちません。
マスクはの「ひだ」は開いて染めるべし
マスクを染める場合、染まりにくいのが布が重なっているひだ部分。ひだ部分を上手く染めないとマスクを着用したときに染まっていない部分が全面に出てきてしまいます。
輪ゴムで縛りつつ、できるだけひだを開いた状態で染めるのがポイントです。
染めること自体がけっこう楽しい
今回のように何かを染めるという作業は、「自分好みに仕上がる」ということが楽しみの1つです。なのですが、「染める行為自体が楽しい」という側面も見逃せません。
コロナ禍の中、ステイホームが叫ばれ、なかなか外出しにくい昨今、家の中でできる週末の楽しみとして挑戦してみてはいかがでしょう。けっこう楽しいですよ。
まあ、マスクせずに外出できる日が来ることが一番なのですが…。そんな日が早く来ることを祈りつつ。